症状
●腰の神経が圧迫されることにより、神経刺激症状( 足の痛み、坐骨神経痛、太ももやふくらはぎ、足の痺れなど)、足の筋力低下、感覚鈍くなる、排尿症状の異常(分かり辛い、尿意切迫、尿もれ) 便失禁などの症状が現れることもあります。
●足をひきずって歩く、などの、病的な歩行状態もみられることがあります。
病態
●脊柱管が、脊椎を構成している、靭帯や骨や軟骨組織が 老化などによって変形し、圧迫されている状態です。
●主に、腰の神経組織が、脊柱管内で狭められている状態であり(腰部脊柱管狭窄症)、腰の神経がつかさどっている部分にさまざまな、神経症状がでてきます。
①馬尾型脊柱管狭窄症→ 両足、お尻、会陰部の痺れ、灼熱感、ほてり等 足に力が入らない等の症状がみられます。
②神経根型脊柱管狭窄症→足やお尻の痛みなど。 姿勢によって、症状が変わることが多いとされています。
③混合型→馬尾型と神経根型と、症状が入り混じっています。
診断
●姿勢による症状の変化を確認し、歩行状態の確認などを行います。
●レントゲン検査、MRI検査では 脊柱管がどの程度狭くなっているかを確認し、CT検査等で、脊柱管の形を調べる事もあります。
治療
●生活指導、装具療法、リハビリ療法、理学療法、薬物療法(ビタミン剤 消炎鎮痛剤、血管拡張剤、神経障害性疼痛治療薬等)、ブロック注射などを行い、経過を確認します。
●上記の保存的な治療で改善が望めず、症状が進行していく場合は、手術を検討します。