症状

●腰の痛み、お尻の痛み、大腿部(太もも)の痛み、下肢の痺れなどの症状があります。

●「長時間、立った状態でいたり、背中を反らせると、痛み等の症状が強くなります。

●症状が無い、腰椎分離、分離すべり症もあります。

●腰痛は、10歳から15歳の思春期にかけて多く、少年から高齢者にいたっての広い年齢層で、腰痛、下肢の痛みや痺れなどの症状が出現します。

原因と病態

●発達途中にある、思春期(中学生に多い)に、ジャンプや腰を回す運動などで、腰の骨に負担がかかり、腰椎の後ろの部分(椎間関節基部)がストレス骨折(疲労骨折)を起こし、それが繰り返される事によって、発症します。

●ストレス骨折が治癒せず、偽関節という状態になり、分離症を発症します。

●病変部位との、椎骨同士の連結が、弱いため、成人後に、前方にずれていくこともあります。(分離すべり症

●スポーツ選手に多く(3割から4割)、一般の人であっても、5%程度の人が抱えているといわれる疾患です。

 

診断

●レントゲン撮影により、診断します。

●MRI CT検査なども行う事があります。

 

治療

●腹筋や背筋を鍛えるなどの筋力訓練、コルセットなどの装具装着による、安静、薬物療法や、腰の神経根症状(足やお尻の痛みや痺れ等)は ブロック注射などを行います。

●「腹筋や背筋の筋力トレーニングを行うことによって、改善していくケースの多い疾患です。

●保存的治療を行っても、日常生活に支障をきたすような 強い症状が続くようであれば、手術(神経を圧迫している部分を取り除く、固定するなど)を検討します。