症状

●膝の痛みや腫れ、膝を伸ばすときの引っかかり感、膝がガクッと崩れる、膝くずれの症状があります。

●膝を伸ばす際に、一定の角度屈伸したまま、伸ばせなくなってしまう、ロッキングと呼ばれる症状が出る場合があり、痛みで歩行困難に陥ってしまう場合もあります。

程度の重い場合では、膝の関節の中に水(関節液)がたまる事もあります(関節水腫)。

●慢性化してしまうと、日常の動作での痛みや、関節水腫を繰り返すようになり、変形性膝関節症を引き起こす原因にもなります。

原因と病態

●半月板は、大腿骨と脛骨に挟まれた部分にある、板状の軟骨です。

●膝の関節の衝撃を和らげるクッションの役割をもちます。

●膝が曲がった状態に捻れの動作が加わった際に、損傷を受けることが多く、膝にある靭帯の損傷に合併して起こる事の多い、疾患です。

●スポーツなどが原因である場合と、半月板が老化し、もろくなっている状態で、何らかの刺激が原因となって発症する場合があります。

●どのような外力が加わったかによって、断裂の仕方も分かれます。

診断

●レントゲン撮影、MRI検査を行います。

治療

●保存的には、膝の筋力訓練と、固定による安静が基本です。

●痛みが強く、ロッキングや、関節水腫を繰り返すような場合は 半月板の縫合手術、部分摘出術などの手術療法が適応になります。