症状
●外くるぶしの前や下部分の、痛み、腫れ、圧痛。
原因と病態
●足関節に、外から力が加わることによって、関節を支えている、靭帯や関節包が損傷を受けます。
●足関節を内側にひねる事によって発症する、内反捻挫、外側にひねる事によって発症する、外反捻挫があります。
●靭帯が伸びてしまう状態のものから、完全に切れてしまうものまで様々です。
Ⅰ度(軽症) | 靭帯が伸びた状態。 歩行可能。 |
Ⅱ度(中等症) | 靭帯の部分断裂。歩行可能であるが、足をひきずって歩く。 |
Ⅲ度(重症) | 靭帯の完全断裂。強い痛みと晴れ。歩行困難。関節の不安定感強い。 |
診断
●問診や症状の確認により、診断できますが、骨折の有無を調べる為に、レントゲン検査を行います。
治療
●正しい診断、治療が予後を良好にします。スポーツの復帰も可能な場合も多い疾患です。
●保存的な治療が基本となり、(安静、冷却、圧迫、挙上)の基本的な処置の後は、必要に応じ、サポーターやギプスの固定を行います。
●重症な場合は、松葉杖を使用し、体重による負荷をかけないようにします。
●重症な場合は、手術を必要とする場合もあります。
●再発の可能性が比較的高く、固定やリハビリテーションが不十分な状態で、スポーツに復帰してしまうと、足関節が不安定な状態が持続してしまい、慢性的な痛みや、変形性足関節症などの後遺症を残す場合があります。