症状
- 骨折している部位の痛みが出現します。
- 骨折部位の腫れ 隆起などの所見があります。
- 運動時、痛みを伴います。
- 明らかに外傷がなく、慢性的な痛みが持続します。
原因と病態
- 1回の大きな外力を原因とする骨折とは異なり、骨の同じ部位に繰り返し同じ負担がかかることによって、骨にヒビが入ったり、 ヒビの状態が進行して、骨折に至ってしまう状態です。
- 筋力不足やアンバランスな筋力 未熟な技術や身体の柔軟性の欠如が原因となります。
- 環境における問題としては、トレーニングのしすぎ、体力や技術に合わない練習、 身体に合わない靴の使用、固すぎたり 柔らかすぎるグランドでの練習などが 危険因子となります。
- スポーツ選手においては、集中的に短期間に練習を行う事も原因となります。
発生頻度の高い部位と スポーツ
下腿 | 短距離走 バレーボール バスケットボールなど |
足背 | 長距離走 サッカーなど |
手首 | 野球 など |
肋骨 | ゴルフ 野球など |
手 | テニス バトミントン など |
上腕 | 野球 |
腰 | サッカー |
診断
- レントゲン検査を行い 骨折の有無を確認します。
- レントゲン検査では分からない場合もあるため、加えて、骨シンチグラフィーや MRI検査を行い診断を行う場合もあります。
治療
- 発生要因を精査し、それに伴う負担を避けます。
- 多くの場合安静にすることで、治癒が可能ですが、時に手術などの外科的処置が必要な場合もあります。
- 普段から、単調なトレーニングを避け、コンディションを整えておくことが予防につながります。