H28.7.27科研製薬株式会社さんによる、ヒアルロン酸製剤に関する勉強会がありました。

最初に、ヒアルロン酸製剤の適応である、肩関節周囲炎の病態と治療について講義をしていただきました。image (14)

肩関節周囲炎は様々な要因によって発症します。

主な要因として肩関節の中にある骨や靭帯などの組織が年齢を重ねていくにつれ変化が生じ、炎症を起こし強い痛みが生じるものがあります。

日常生活にもたらす影響も大きく痛みによる運動制限から、過度の安静、拘縮といった悪循環に陥ってしまうケースも多々あります。

炎症や強い痛みを伴う急性期と、運動制限や持続的な痛みを伴う慢性期とではリハビリや治療方法も異なる為、専門医による治療の介入が大変重要です。

肩関節周囲炎や変形性膝関節症の治療に用いられるヒアルロン酸製剤の注射は、関節内の滑膜に浸透し、関節軟骨を保護します。

それにより、関節の動きをスムーズにし、痛みの原因物質の発生を抑制してくれます。

加齢により関節内で産生能力の低下するヒアルロン酸を補充する役割もあります。

また、病態が進行した場合に行われる、人工膝関節置換術への、外科治療への適応に至るまでの期間も、注射療法を行うことで延長することができ、維持療法を希望される患者様にとっては、有効な治療であるといえます。

病態に応じ効果的な治療、リハビリを選択することは大変重要です。image (15)

今後とも、患者様一人一人が正しい理解のもと治療に臨むことができるように、知識を深めていきたいと想います。

科研製薬株式会社さん、ありがとうございました。

~看護師より~