H28.10.16、天神のエルガーラ大ホールで、ロコモティブ シンドロームについての講演会がありました。
第一部は、調べて予防しよう!ロコモティブ シンドローム
九州大学病院リハビリテーション部准教授 川口 謙一先生
第二部は、腰や関節の痛みがロコモに与える影響
久留米大学医学部 整形外科 講師 山田 圭先生
ロコモティブシンドロームとは、運動機能の衰えから生活の自立が妨げられ、要介護になる、または要介護になる可能性が高い状態となる運動器症候群のことを示します。
現在の日本は高齢化に伴い、要介護、要支援の認定者数は年々増加しています。
出来るだけ長く心身ともに健康寿命を維持できるようにするにはどうすれば良いかというのが、男女とも大きな課題となっているそうです。
要支援、要介護に至る原因には、①脳卒中 ②認知症 の次に運動器疾患が占める割合が男女ともに高く、中でも下肢や腰の痛みの訴えが多いということでした。
加齢に伴う骨粗鬆症、変形性膝関節症による膝の痛み、腰部脊柱菅狭窄症にともなう腰・下肢への痺れ・痛みなどが主な原因で、日常活動性の低下、筋力の低下などにより、バランス感覚の低下や転倒のリスクや骨折など、負の連鎖が起きてしまいます。
予防するにはどうすれば良いか(?) 自宅でできる簡単な体操を、参加者全員で(シュールな演出とともに)実演することができました。
自身のロコモチェックを行い、将来ロコモになる可能性が高いかを判定します。
その他にも、食事(カルシウム ビタミンK ビタミンD) に気をつけてメタボややせすぎに注意しましょうということでした。
(*ロコモ予防の為の簡単な体操や食事に関しては、医院にパンフを揃えていますので、来られる時に気軽にお声掛け下さいませ。)
三浦雄一郎さんの
老いは怖くない! 目標を失うのが怖い!! 何のために長生きしたいのか。
健康の先に何を見たいのか。その目標がはっきりしないと ただの怠け者になってしまう。
日野原 重明さんの
鳥は飛び方を変えることは出来ない。動物は這い方、走り方を変えることは出来ない。しかし、人間は生き方を変えることが出来る。
そんな、素敵な言葉もご紹介いただきました^^。
続いて、運動器における痛みに関する講演をしていただきました。
痛みが、身体の中をどう伝わっているかということを説明していただきました。
痛みの症状が発症すると、いくつかの経路を経て、脊髄、脳へと到達し、不快な感情を自覚します。
骨折に至っていない骨粗鬆症の場合でも、骨が溶けていく過程で、骨髄にある神経が刺激され、痛みを伴う場合があるようです。
脳には、痛みのブレーキシステムが備わっているため、腰痛などの症状が自覚できず自己判断で骨粗鬆症の薬を中止してしまう方がいらっしゃるようですが、これは医師に相談の上、中止するか否かを決められた方がいいようですよ。
椎体骨折罹患患者の再骨折のリスクは高く、高齢者である場合は、腰の前屈や後屈や上からの軸圧などで、骨が付きにくく、強い痛みを感じる状態が長く続くことが多いそうです。
変形性膝関節症でも、症状が進行すると関節内の炎症が持続し、軽い刺激でも強い痛みを感じる状況になっています。
強い痛みが持続すると、脳へも異常に強い刺激が持続するため、精神的にも追い詰められ、痛みへの恐怖で動けず日常生活も困難な状況になってしまうそうです。
痛みとどう向き合うか、患者様にとっても医療者にとっても切実な問題であると思いました。
まずは、自身の身体の状況を知り、目標をたて、そのためには、日常でどんなことが出来るか、ひとつひとつ、やれることから挑戦していくことが大切であると思いました。
~看護師より~