腰部痛の方へ
床の荷物の持ち方
Point
悪い例 (腰から曲げると…)
1. 腰を曲げることで腰部の負担が大きくなってくる
2. 体から荷物が遠いと必要な筋力が多くなる
3. 腰が前に倒れる為、腰椎椎体・椎間板の負担が大きくなる
4. 腹部に力が入りにくい
良い例 (足を曲げると…)
1. 膝関節や股関節をしっかり曲げて使ことで、腰でなく足の力で上昇できる
2. 荷物は体に近づけて持ち、ゆっくり立ち上がることで小さな力で持ち上がる
3. 上体はなるべく前に倒さないようにし、腹部に力が入った状態で動作する
4. このように、持つことで腰部の負担を減らして立ちしゃがみ動作ができる
椅子の座り方
Point
悪い例 (浅く座ると…)
1. 腰部の筋肉が突っ張った状態が持続し腹部の筋肉が働きにくくなる
2. 腰が「くの字」に前に倒れる為、腰椎椎体・椎間板の負担が大きくなる
良い例 (深く座ると…)
1. しっかり骨盤を起こして、深く座ると腹部に力が入りやすい
2. 腰椎椎体・椎間板への負担が減る
仰向けの寝方
Point
悪い例 (そのまま寝ると…)
1. 腰部が反り易く、腰の筋肉が緩みにくい
2. 腰の筋肉が緩まないと、腰部の血行不良、夜間痛、不眠と悪循環に繋がる可能性がある
良い例 (膝下にタオルを入れる・座布団で足を高く上げる・横向きになり足を抱え込む)
1. 腰の筋肉が緩み、睡眠中に腰部の筋肉を休めることができる
2. 腰部が休めることで自己免疫能力による自然回復を促すことができる
長時間の立位が必要な時
長時間の立位が必要な時の対策・方向
仕事や家事で長時間の立位がしたくなくても必要な時があります。どのように対策できるでしょうか…
1. まず、両足揃えて長時間立つことは避ける
2. 可能であれば、足台を置き、片足ずつ交互にのせ腰の反りを少なくした状態で立つことが腰部の負担軽減に繋がってくる。
ベットからの起き上がり方
腰が痛くてなかなかベッドから起き上がれないという方もおられるのではないでしょうか。ここでは、負担軽減、増悪回避のための起き上がりを紹介します。
1. 仰向けに寝ている
2. まずは、両膝を立てる
3. 膝を起きる側に倒しながら体を一緒に横を向け、寝返る。腰を捻らないように気をつける
4. 足を降ろしながら、肘に体重をかけていく
5. 肘から手に体重を移しながら、肘を伸ばしていく
6. 手を膝に乗せて真っ直ぐ座る
頚部痛の方へ
Point
悪い例 (上を向くと…)
1. 頚椎の後方の筋が硬くなり、不良姿勢で固まってくる
2. 頚椎の後方には椎間関節があり関節の変形、圧迫を進めることになる
3. 頚椎の後方には神経があり、上肢への神経症状や気分不良、目眩、吐き気の原因になることもある
頚部に良い座位姿勢、悪い座位姿勢
左側の不良姿勢の場合
背中が丸く、顎が浮いている姿勢。頭は後方に倒れ、体は前方に倒れる為、首が「くの字」に曲がり首の後方に圧迫ストレスがかかる
右側の良姿勢の場合
骨盤が起きて、顎が引けている姿勢。頭は前方に倒れ、体を後方に倒れる為、首の後方のストレスが軽減される。その為、症状の軽減・増悪回避に繋がる。
他にも…
飲料水を飲む時・高いところの作業・歯医者さんや美容室でも首の後方のストレスがかかることがあります。
ストローを使う・台に登って作業する・枕を添えてもらうなどの対応ができるので一つ一つの日常生活の見直して1日でも早い頚部痛の緩解を目指していきましょう。