本日、レスポアール久山にて行われた”久山町生活習慣病予防健診50周年記念式典緒及び記念事業”に出席してきました。
昭和36年に九州大学第2内科と久山町との間で成人病共同研究が開始となり、50年になるそうです。
”7000人のカルテ”や”久山町健診の成り立ち”のビデオ上映をまじえながら尾前 照雄先生の祝辞や 清原 裕教授の50年間の研究結果や最新の結果を踏まえた今後の展望が報告されました。
以前も記したのですが、今後は認知症の根絶がテーマになっているようです。
ゲノムの解析やMRI検査を駆使しての解明も行われる予定であるとのことで、益々、久山町疫学研究は発展しつづけていくのであろうと感じ、 50年もの長期に渡りデータを管理し、臨床現場に反映させる世界に類のない素晴らしい研究である事を再認識致しました。
微力ながら骨粗しょう症の調査や体幹・下肢運動機能向上にも当院も参加させていただければと思ったものです。
最後に鎌田 實先生が、”地域で命を守る -健康づくりと街づくりー”のタイトルで講演されました。
TVでよくお目にかかる先生で、本も読んだことがあったのですが、ソフトな口調で話もお上手で、演出も抜群でした。不覚にも最後は涙を流してしまいました。
死後、遺体を提供し、未来の医療発展へ貢献する町民が8割以上もいる久山町。
明日からの診療にも更に力を入れて、町民を診ていこうと誓ったのでした。