H29.7.25、帝人ファーマー株式会社さんによる高尿酸血症治療剤に関する勉強会がありました。
夏場は、高尿酸血症による痛風発作の出現リスクが高まるそうです。
発汗などで脱水傾向になることで体内水分量が変動し痛風発作の原因となります。
痛風発作は、比較的体温が低く、動作に伴うストレスがかかりやすい、足の母趾の付け根や、足関節などに起こりやすいとされています。
体温が低いことで、尿酸塩結晶が軟骨にこびりつきやすく、発作が誘発されます。
尿酸塩血症は腎臓にも影響があり、血中の尿酸値を6.0/mg/dlを継続的に維持することが推奨されています。
関節軟骨にこびりついた尿酸塩結晶は、治療を開始しても、ゆっくりしか溶けません。また急激な尿酸値の低下は痛風発作への誘発因子となるため、低用量の薬剤から開始し、医師の診察のもと、徐々に適量へと調節していく必要があります。
治療中であっても、痛風発作は出現する可能性があり、その際も投薬の調整が必要となります。
発作に伴う症状がなくなっても、安定した血性尿酸値を維持するには、定期的な診察、投薬の継続が大変重要です。
〜看護師より〜