H28.8.20 運動器リハビリテーションのセラピスト研修に行ってきました。

解剖学においては、器具を使わず、関節の可動域の確認を行う方法、それぞれの関節の特性、いかに人間の身体が精密にできているかなどの講義をしていただきました。

診療で遭遇する肩関節疾患における講義では肩関節における疾患、まず腱板断裂の病態や肩関節周囲炎との鑑別の視点、手術と術後の管理についてを講義していただきました。

肩関節周囲炎に関しては、病態と一般的にたどることが多い経過について、自宅で行うリハビリの重要性などを講義していただきました。

その他にも反復性肩関節脱臼の手術、どのようにして脱臼をするのかなどの映像を交えた講義が大変興味深かったです。

膝に関しては、足底板の使用による膝関節の動揺性の軽減、それが変形性膝関節症の進行を抑えるというレポートや現在の膝の骨切り手術の経過や適応とされる年齢、人工膝関節置換術の適応について、そして今後の再生医療への期待をふまえた講義をしていただきました。(将来的には人工関節置換術が減少し、骨切り術の適応年齢が拡大するでしょう。とのことでした。)

何よりも、患者さん自身が自分の意識を変え、体重の管理や適切な方法での筋力訓練に積極的に取り組むということが大変重要であるということでした。

脊椎に関しては、自宅での筋トレの重要性や方法、脊柱菅狭窄症の病態や手術療法に関するもの、骨粗鬆症が様々な疾患の病態の原因となったり、術後の経過を不良とさせる因子となることを講義していただきました。

健康寿命をより長く維持するには、治療に関しても、日常生活に関しても、自身の意識の持ち方が大きく左右すると思います。

人生最後まで自分の足で歩く  これを共に目標にとし、患者さんと2人3脚で頑張れたら良いなと思います。

~看護師より~