H29.2.21 帝人ファーマー株式会社さんによる骨粗鬆症治療剤に関する勉強会がありました。
骨粗鬆症は自覚症状を実感しにくい疾患ですが、加齢やホルモンの減少により進行することで、軽微な外力で骨折を生じてしまいます。
前腕や脊椎に骨折を起こすことが多いのですが、一度でも骨折をしてしまうと、寝たきりの原因になる大腿骨近位端骨折のリスクも上昇するというデータがあるそうです。特に70歳以上は要注意とのことです。
骨をもろくさせないために、様々な治療薬が開発されているのですが、自覚症状に乏しいため、治療の必要性を認識できない患者様の自己判断による、治療のドロップアウトがとても多いそうです。
骨粗鬆症の治療の中断は、骨密度の低下につながり、再骨折のリスクが高まります。
骨粗鬆症は、医師の指示通りの服薬を行い、副作用を確認しながら定期的に骨密度の検査を行い、骨粗鬆症の進行の有無などの経過を長い期間でみていく必要があります。
副作用として多くあげられる、消化器症状も、内服の方法を正しく行ったり、ゼリー剤などの処方に変更することで減らすことができます。
医師の診察のもと、評価を行い、患者様一人一人にあった投薬を行うことで、より高い効果を期待できます。
また、他剤との併用で効果を高めるものもあります。
そして、1クールの治療が終了した後に、別の骨粗鬆症薬でフォローを行う事も大変重要です。
骨粗鬆症は、長期に渡る治療が必要ですが、寝たきりの予防、QOLの向上に大変重要であるということを理解していただけるよう、頑張っていきたいと思います。
~看護師より~