H29.9.9福岡青洲会病院で、小山正信先生による、胸郭出口症候群の治療法の説明会に参加させていただきました。

胸郭出口症候群は、肩こりや上肢の痺れ、むくみなどがポピュラーな症状ですが、下肢の痺れや足底の不快感など症状は多様とのことです。

胸郭出口症候群は、自律神経の影響を大きく受けます。

自律神経というと、自分でコントロールするというのは困難なイメージを持っていました。

しかし整形外科の側面から、筋肉、神経、骨格などの配列が自律神経にどう影響を及ぼすのかということを考えた場合に、様々な工夫を行い、体制神経、自律神経のバランスを整え、胸郭出口症候群に伴う、症状の改善を目指すことができるということでした。

人類は進化の過程で四足歩行から二足歩行へと変わり、頭部、頚椎、上肢の関節の配列も唯一無二の大きな変化を遂げています。

進化の過程で自律神経をつかさどる腕神経叢は骨格や筋肉の影響を受けやすい配列となっており、胸郭出口症候群は誰にでも起こりうる疾患であるということでした。

長期に渡って症状に辛い思いをしている患者さんも沢山いると思います。

治療に関しては、自身で行うトレーニングや眠り方の指導が大きなポイントを占めています。

継続するということが最も重要ですので患者さんと医療者で信頼関係を持って、治療を進めていかなければなりません。

患者さんの持つ疑問や不安を一つ一つ、共有し解決できるように、今回講義していただいた内容を臨床に生かしていきたいと思います。

興味深い内容ばかりで、分かりやすい実演もあり、2時間があっという間でした。

ありがとうございました。

 

~リハビリ、看護師、受付より~