H28.3.28、小野薬品工業株式会社さんによる関節リウマチの治療薬(生物学的製剤)に関する勉強会がありました。
関節リウマチは、現在初期症状を早期に発見し、関節破壊が進行する前に治療を開始することが大変重要といわれています。
既存の治療法に加え、既存の治療で充分な効果(関節破壊の進行の症状が抑えられない、痛みの持続など)が得られない場合は、生物学的製剤を導入し、治療をステップアップするという方法が、現在推奨されています。
生物学的製剤の開始、安全な治療の継続を行うには、専門医における充分な診察、患者さんの治療への積極的な参加が不可欠です。
今回講義していただいた、生物学的製剤は、免疫機構をコントロールするT細胞に働きかけ、過剰な反応によるリウマチの症状を和らげることができる製剤です。
生物学的製剤にも様々な種類があり、既存の治療との併用で効果を高めるもの、既往などで既存の治療が出来ない患者さんであっても、単剤での治療で効果に有意差がでないものなどがあります。
投与の方法としては、医院で点滴(当院では現在対応していません)や注射を行ったり、自分で注射を行うなど、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
皮下注射を行う場合は、基本的には1週間に1回行うことになりますが、免疫機構に作用する薬剤であるため、感染症などにも充分注意し、少しでも不安を感じたら、医院に相談するということも治療を継続し、進めていく上でも不可欠です。
当院では、毎週火曜日午後にリウマチ専門外来を行っています。
気になる症状のある方は、お気軽にスタッフにご相談ください。
小野薬品工業株式会社さん、ありがとうございました。