症状
●1:4の比率で女性に多く、膝の痛み、曲げ伸ばしが困難な状態です。
歩き始めや、立ち上がりの際の膝の痛み、症状が進むにつれ、安静にしていても、痛みがある場合があります。
●膝関節の内部に水が溜まることもあります。
●膝を曲げ伸ばしする際、ひっかかった感じがある場合があります。
●骨の変形が進むと、O脚(内反脚)とよばれる状態になり、歩行困難をきたします。
原因と病態
●原因は、老化による関節の軟骨の変化や、体重の増加による、膝関節への負担、骨折や関節炎、靭帯損傷後の後遺症などがあります。
●膝関節の軟骨(半月版)が磨り減り、変形することによって、関節が変形し、関節の炎症を起こしている状態です。
診断
●レントゲン検査により関節の形状を確認します。
●必要に応じて、MRI検査や 関節液検査を行うことがあります。
治療
●ヒアルロン酸注射を行い、関節内の軟骨の被膜を保護し、潤滑改善を行います。
●温熱療法や、消炎鎮痛剤の薬物療法を行います。
●膝周囲の筋肉を鍛える、リハビリを行っていきます。
●正座をさけ、体重の増加を防ぎ、適正体重の保持を目指す等の、日常生活を見直しを行います。
●サポーターや、装具などの使用。
●転倒を避ける。
●和式トイレの使用を控え、洋式トイレを推奨します。
●症状が強く、進行していく場合は、手術の適応となります。
●手術は、内視鏡手術、骨を切って形を整える脛骨骨切り術、人工膝関節置換術などを行うことがあります。