症状
- 無症状のことが多い。
- 神経や腱が圧迫を受けると、痛みや違和感を感じることがあります。
- ゼリー状の粘着質の腫瘤が発生します。
原因と病態
- 発生要因として、手の使いすぎや外傷などがありますが、不明な場合も多いです。
- 関節や腱鞘から発生します。
- 典型的な例としては、手関節の手背側に生じるもの(米粒大からうずらの卵大)で、他には手関節の親指側の掌付近に発生する事が多い。
- 1つの袋からなる場合と、いくつかの袋が集まってできた多包性のものがあります。
- 滑液(関節内の内側にある、滑膜から分泌される粘性の液体)がガングリオンの袋に入って、濃縮され、ゼリー状になると考えられます。
診断
- 針で吸引して、ゼリー状の物質が確認できれば、ガングリオンと診断されます。
- MRI検査を行う場合もあります。
治療
- 無症状の場合は、経過診察でも心配ありません。大きくなっていくもの、痛みや神経症状を伴う物は、治療が必要となります。
- 針で穿刺して、中のゼリー状の物質を可能な限り吸引し、穿刺した後は、圧迫固定を行います。
- 再発を繰り返す場合は、手術(茎を含めたガングリオンの摘出)を行います。
- 30~40%は、自然に消失するといわれています。