症状
- 骨折部分のに圧迫を加えると、痛みが生じます。
- また呼吸の際に胸郭が動くことにより、痛みを伴うことも多いとされ、くしゃみや咳などで、痛みが増強します。
- 骨折による、肺損傷や血管、臓器損傷を招くこともあります。その際は 息苦しさや血圧の低下など、全身状態に影響を及ぼします。
原因と病態
- 全骨折の10%を占める頻度の高い骨折です。
- 多くは胸部を直接打撲するなどの外力に伴うものとされます。
- ゴルフや野球などによる、疲労骨折の場合もあります。
- 左右に12対ある肋骨のなかで、好発部位は 第5~第8肋骨の骨折です。
- 高齢者は 比較的骨がもろく、小さな外力でも骨折に至ることがあります。
- 上部の肋骨骨折では、胸郭付近の血管損傷、下部の肋骨骨折では、肝臓 脾臓 腎臓などの腹腔内臓器や血管損傷を起こしている場合があり、注意が必要です。
診断
- レントゲン撮影にて診断を行いますが、肋軟骨の損傷や、微細な骨折では、骨折が確認できないこともあります。
- 胸腔内、腹腔内の臓器や血管に損傷をきたしている可能性もあるため、迅速に医療機関を受診することが大切です。
治療
- バストバンドを用いて、固定を行い、患部の安静を保ちます。
- 鎮痛剤や 湿布などの併用を行い、多くは数週間で治癒します。
バストバンド固定方法
①幅の広い面を骨折部位にあてます
②バンドの幅広部分の上の端を、骨折部位の反対の手で持ちます
③骨折部位側の手でベルト部分を引っ掛け、持ちます。
④ゆっくり深呼吸し、息を吐き出します。
⑤息を吐ききった所でマジックテープで固定します。
⑥下方も同じように、固定します。
⑦もう一度深呼吸し、上側を再度固定しなおします。
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